皆が,ジャクソン判事になったかのように,MSへの是正措置を述べ立てている。だが,どの意見も100%ではない。MSへのやっかみ懲罰と,IT業界と消費者の幸福と,両方を満足させる始末の付け方,とは?
マイクロソフト社の反トラスト法違反の是正措置審理が行われる5月24日に向け,どのような懲罰的措置が課せられるかの噂が飛び交っている。ウォールストリート・ジャーナルはインターネット・エクスプローラーのライセンス料の無料化とコード公開がなされると掲載した。だが,その措置はささやかすぎるという意見が多い。そんなのマイクロソフト社のお金の在り処と関係ない,という意見も。
数年後,この裁判結果はどのように見られているだろうか。あんな会社,当然違法だった,あの是正は当然だった,となるか。結果としてユーザーが損をする措置がとられて,あのときのままだったらよかったのに,となるか。たぶん,それは,措置を下すほうも,下されるほうも,誰もわからない。もしあなたが措置を下す立場だったら,どんな措置を下しますか?
MS裁判は,実際の反トラスト法違反以外に,MSへのやっかみ,が存在していることは,誰もが知っているだろう(過去記事)。MSには司法省などの怒りをわざと煽っているのかという姿勢もあり,それが裁判の流れを,必要以上に厳しくしている。さらには,MSの独占を許していたのは,最終的にはMS製品を選択した消費者ではなかったのか,という論評もある。MSの中心人物による3社分割という流れは(過去記事),消費者に大きなマイナスになるとして否定されるような意見も大きい。巨人の始末は,いかにすべきか,私も,わかりません(^_^;)。
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